先月30日、神奈川県川崎市の住宅から行方不明だった岡崎彩咲陽さんの遺体が発見された「川崎死体遺棄事件」で、5月3日夜、岡崎彩咲陽さんの元カレで元ラッパーの白井秀征容疑者が死体遺棄の疑いで逮捕されました。
ヒップホップ界では“ヒデ”という名で活動していたこともあり、ラップグループ「OGF(オージーエフ)」のメンバーだったという情報も浮上しています。
被害者・岡崎彩咲陽さんの元カレであり、かつてはストーカー行為もあったとのこと。
ネットでは「白井秀征って誰?」「OGFってどんなグループ?」と疑問の声が多数あがっています。
この記事では、元ラッパー白井秀征容疑者の過去、OGFとはどんなラップグループなのか、そのメンバーは誰だったのかについて詳しく掘り下げていきます。
『川崎死体遺棄事件』の犯人で岡崎彩咲陽の元カレ・元ラッパーの白井秀征容疑者とは?
白井秀征容疑者は、岡崎彩咲陽さんにストーカー行為を繰り返していた元カレであり、「川崎死体遺棄事件」の犯人として全国に指名手配されていましたが、5月3日夜に逮捕されました。

白井容疑者が注目されたのは、事件の被害者との関係性と、その凶悪な犯行内容だけでなく、元ラッパーとしての過去があったからです。
白井容疑者はかつて“ヒデ”という名前で音楽活動をしており、地元川崎区を拠点としたラップグループに所属していました。
少年時代の白井容疑者は、意外にも明るく元気なサッカー少年だったそうです。
小学校時代にはトレセンにも選ばれるほどの実力者で、卒業文集には「お母さんを楽にしてあげたい」と綴るなど、家族思いの少年でした。
しかし中学に進学したあたりから素行が変わり、学校を休みがちになったり、教師とのトラブルも見られるようになります。
高校時代には地元の不良グループとつるむようになり、生活はどんどん荒れていったとの証言も。
その後、SNS上では「カリフォルニア出身のラッパー」と名乗り、アメリカ生活を装っていたようですが、実際には生粋の川崎育ち。
虚勢を張っていた様子が伺えます。
母子家庭で育った彼は、母親への思い入れが強く、母親が事件後にアメリカ逃亡を助言していたとも報道されています。
夢を語っていたひとりの少年が、どのようにして犯人と呼ばれる存在になってしまったのか。
そこには、“現実と理想のギャップ”に苦しんだ青年の悲しい影も見え隠れしています。
白井秀征容疑者はラッパー”ヒデ”としてラップグループ「OGF」にいた?
川崎死体遺棄事件の容疑者・白井秀征は、音楽シーンでは「ヒデ」や「SHIRAI HIDEYUKI」といった名義で活動していた元ラッパーです。

地元川崎の中でも大師エリアを中心に活動していたラップクルー「OGF(Only Grizzly Family)」の一員として知られていました。
OGFでは攻撃的なリリックや、アメリカンヒップホップの影響を強く受けたスタイルが特徴的で、白井容疑者もそのメンバーとして存在感を放っていたといわれます。
SNSでは、音楽イベントのフライヤーやグループでの写真が見られ、彼がOGFの中心メンバーの一人であったことを物語っています。
ヒデ名義での楽曲やフリースタイル動画もネット上に残っており、ラップの技術にはそれなりの評価もあったようです。
ただし、そのラップ活動も一部では“見せかけ”と見なされることもあり、地元住民からは「自分を大きく見せたがるタイプ」との声もありました。
元ラッパー白井秀征(ヒデ)容疑者の元所属ラップグループ「OGF」とは?
OGFとは、“Only Grizzly Family”の略で、川崎を拠点に活動していたアンダーグラウンド系のラップグループです。
2019年ごろに再結成されたOGFは、「グリズリー(熊)」のように獰猛でしぶとく、自分たちの力で道を切り開くという意味を込めて命名されたそうです。
USヒップホップのテイストを取り入れた攻撃的な楽曲スタイルが印象的でした。
白井秀征容疑者は、このOGFにおいて結成時のメンバーの一人であり、「ヒデ」の通称で活動していました。
顔にタトゥーを入れていたり、派手なストリートファッションでの活動も話題となり、「あいつ目立ってたよね」と語る近隣住民の声もあるほど。
OGFの存在自体は、川崎の一部若者層には広く知られており、白井容疑者のラッパーとしての認知度も決して低くはなかったようです。
ラップグループ「OGF」のメンバーは誰?
OGFは主に以下のメンバーで構成されていました。
- Snozzz
- Candee
- Deech
- その他ラッパー2名(非公開・不明)

Snozzz、Candee、Deechの3人は、川崎近郊の中学・高校の同級生であり、家も近所という間柄。
もともと中学時代に結成していた“OG”という地元グループから発展し、2019年に心機一転「OGF」として活動を本格化させたといわれます。
OG時代には8人で活動しており、そのメンバーに白井容疑者も含まれています。
ラジカセを持って公園に集まり、ヒップホップを流しながら語らうという、典型的なストリート文化に根ざした活動を行っていたそうです。
白井容疑者のFacebookには、OGFメンバーとの集合写真や成人式の写真が複数掲載されており、彼らが“仲間”として強い結びつきを持っていたことが伝わってきます。
また、事件前後には白井容疑者がInstagramのストーリーで意味深な投稿をしていたという情報もあります。
暴力的な発言や挑発的なメッセージが含まれていたとされており、事件との関係性も疑われています。
ただし現在そのアカウントは削除・非公開となっており、内容の真偽は不明です。
OGFは現在は解散状態にあるとされており、公式な活動は見られなくなっています。
まとめ:元ラッパー白井秀征(ヒデ)容疑者のラップグループ”OGF”とは?メンバーは誰?【川崎死体遺棄事件の犯人】
今回取り上げた川崎死体遺棄事件の犯人・白井秀征容疑者は、元ラッパーで“ヒデ”としてOGFというラップグループのメンバーとして活動していた過去を持ちます。
ラップグループOGFとは、川崎を拠点にしたアンダーグラウンド系クルーで、Snozzz、Candee、Deechらと共に地元で存在感を示していました。
ヒデこと白井容疑者もその一員として、地元ではそれなりに知られた存在だったようです。
しかし、家庭環境や理想と現実のギャップ、そしてストーカーとしての執着心が彼を歪ませていったのでしょう。
岡崎彩咲陽さんとの関係がこじれ、やがて犯行に至ったことは、音楽活動をしていた彼の過去とはあまりにかけ離れたものです。
ラッパー・ヒデがなぜ犯人となったのか、その過程には多くの闇が潜んでいるのかもしれません。
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