女優として、そしてコメンテーターとして、歯に衣着せぬ発言で注目を集めていた遠野なぎこさん。
一見、華やかな芸能界で活躍する彼女ですが、その人生は長年摂食障害に苦しんできました。
遠野さんには、私たちの想像を絶する家族の壮絶な過去があったのです。
この記事では、遠野なぎこさんの弟や妹など兄弟との複雑な関係性や母親からの虐待で摂食障害となった過去について焦点を当てて紹介していきます。
遠野さんが語る兄弟と母親の話は、あまりにも痛ましく、そして深い愛情と憎しみが渦巻いていました。
遠野なぎこの兄弟・姉妹は?
4人兄弟の長女として生まれた遠野なぎこさん。
弟さんとは3歳差、妹さんたちとは5歳差と12歳差だそうです。
遠野さんは現在45歳ですので、弟さんは42歳、そして妹さんたちは40歳と33歳ということになりますね。
遠野さんは壮絶な家庭環境から逃れるように、20代の頃に兄弟との縁を切っています。
彼女から連絡を取ることはなく、また弟や妹たちからも連絡が来ることは一切なかったといいます。
家族でありながら、まるで他人のように過ごした長い年月があったのですね。
そんな中、一つの転機が訪れます。
それは、彼女を長年苦しめ続けた母親の死でした。
この出来事をきっかけに、弟さんとは久しぶりの再会を果たしたそうです。
一方で、二人の妹さんとは何年も会っておらず、現在どこで何をしているのか、全く分からない状況だといいます。
遠野さんは、兄弟の中でも、特に弟の存在は今でも特別だと語っています。
長い断絶の時間を経てもなお、心のどこかで繋がり続けていた、かけがえのない存在なのでしょう。
遠野なぎこの弟と妹との関係は?
遠野なぎこの弟
それは弟さんの方も同じだったようで、「俺ら双子みたいなもんじゃん」と語るほど、姉である彼女を慕っていたとのこと。
遠野さんから見て、弟は可愛くて頼もしい存在。
しかし、その想いと同時に、拭い去ることのできない「申し訳なさ」を抱えていると告白しています。
その理由は、長年確執のあった母親が亡くなった際、その遺体を発見したのが、弟さんだったのです。
変わり果てた母親の姿を目の当たりにした弟がどれだけ苦しい思いをしたかと考えると、弟にはすごく申し訳ない気持ちになると語っていました。
姉として、思い事実を弟に背負わせてしまったという罪悪感は、計り知れないものがあるでしょう。
母親の死後、二人は再び連絡を取り合うようになり、たくさんのことを話したそうです。
時には弟から厳しく叱られ、何も言い返せなくなることもあったとか。
しかし、それ以上に、くだらない話で笑い合う時間が何倍も多かったといいます。
姉と弟とは思えないような下ネタで大笑いすることもあったと嬉しそうに語る姿からは、失われた時間を取り戻そうとする二人の深い絆が感じられますね。
しかし、この再会は皮肉にも、遠野さんを再び苦しめることになります。
母親の死によって「解放された」と感じ、快方に向かっていたはずの精神状態。
ところが、弟との再会が過去の虐待のトラウマを呼び覚まし、摂食障害などの症状が再発してしまったのです。
愛する弟との交流が、彼女の心を蝕む引き金になってしまうとは、あまりにも悲しい現実です。
遠野さんは、自らの心を守るため、再び弟と縁を切るという苦渋の決断をせざるを得ませんでした。
遠野なぎこの妹
おそらく、母親との問題が複雑化する中で、疎遠になってしまったのかもしれません。
その理由は、妹の出生にありました。
ある日、母親は嬉々として遠野さんに不倫をしていることを告げ、その不倫相手との間にできた子供が、この一番下の妹さんだったのです。
この衝撃的な事実を知った遠野さんでしたが、育児を放棄しがちな母親に代わり、遠野さんが妹の世話をすべて引き受けたといいます。
ミルクをあげ、オムツを替え、お風呂に入れ、保育園の送り迎えまでする毎日。
それは、まるで本当の母親になったかのような気持ちだったと語っていました。
毎月妹のために買っていた「ノンタンと一緒」という絵本の最後のページに、妹へのメッセージを書いて贈るのが何よりの楽しみだったそうです。
歪んだ家庭環境の中で、無垢な妹の存在が遠野さんの心の癒しだったのでしょうね。
彼女の妹に対する深い愛情と優しさがすごく伝わってくるエピソードでした。
妹の事故と母親への憎しみ
遠野さんが17歳で一人暮らしを始めて間もない頃、悲劇は起こりました。
ある日、一番下の妹から泣きながら「ヤケドしちゃった」という電話がかかってきたのです。
当時まだ5歳だった妹は、弟と妹がいない時間帯だったのか、家に一人でいるときにカップラーメンを作ろうとし、熱湯を浴びて大火傷を負ってしまいました。
その時、母親は不倫相手とラブホテルにおり、連絡もつかなかったそうです。
遠野さんは日頃から、外泊する際はポケベルを持つようにと母親に頼んでいましたが、「束縛されたくない」とい理由で、電源は常に切られていたそうです。
パニックになりながらも、遠野さんは幼い妹を救急病院へ運びました。
自分にしか助けを求めることができなかった妹を思うと、なぜもっと早く気づいてあげられなかったのかと胸が張り裂けるような痛みを感じたといいます。
翌日、母親に事情を説明しても、返ってきたのは謝罪の言葉ではなく、面倒くさそうに吐き捨てられた「あら、そう」という一言だけでした。
この事故で遠野さんは、「小さな妹に火傷を負わせたことを今後も決して許す事はない。母の犯した罪は人として終わってる」と母親に対しての憎しみを語っていました。
遠野なぎこが母親の虐待で摂食障害になった過去
遠野なぎこさんが抱える摂食障害をはじめとする多くの精神的な問題。
摂食障害などの多くの精神疾患を抱えていることを公表していた遠野なぎこさんですが、
母親は4人いる兄弟の中で、長女である遠野さんだけに虐待を加えていたといいます。
弟や妹たちは普通に可愛がられていたという事実は、彼女の孤独と絶望をより一層深いものにしたに違いありません。
母親の機嫌を損ねたり、言うことを聞かなかったりすると、容赦なく殴られ、引きずられ真っ暗なトイレに何時間も閉じ込められたりしたそうです。
幼い子供にとって、それはかなりの恐怖だったはずです。
さらに、母親の異常性は性的にも及んでいたと遠野さんは語ります。
裸になった母親は、弟にふざけて股間を見せつけたりすることもあったといいます。
そんな異常な光景を目の当たりにしても、子供たちは笑ってやり過ごすしかありませんでした。
家庭という密室で行われていた、歪んだ支配関係がうかがえます。
こうした地獄のような日々の中、人気子役として活動していた遠野さん。
中学生になると、母親は人気を維持するためなのか、遠野さんに食べたものを吐くよう強要し始めました。
これが、遠野さんが15歳で摂食障害を発症する直接的な原因となったのです。
時を同じくして、15~16歳の頃に出演したドラマ『未成年』が、彼女の精神に大きな影響を与えます。
複雑な役柄と過酷な家庭環境が相まって、人と上手く関わることができなくなる「人格崩壊」が起こったと、彼女自身が語っています。
母親からの虐待という終わりの見えない過去は、彼女の心と体を深く蝕んでいったのです。
まとめ:遠野なぎこの兄弟まとめ!弟と妹との関係は?母親の虐待で摂食障害になった過去
今回は、女優・遠野なぎこさんの兄弟関係と、その背景にある壮絶な過去についてお届けしました。
最後に、記事の内容を分かりやすくまとめます。
- 兄弟: 遠野なぎこには弟1人と妹2人がいる。母親の死をきっかけに弟とは再会したが、現在は再び疎遠に。妹たちとは長年会っていない。
- 弟:「双子みたい」と語り合うほど深い絆で結ばれていた弟。しかし、再会が過去の虐待のトラウマを呼び覚まし、摂食障害が悪化したため、再び距離を置かざるを得なくなった。
- 妹:異父妹を我が子のように可愛がっていたが、母親が不倫相手と会っている間に妹が火傷を負う事故が発生。この時の母親の無責任な対応が、彼女の憎しみを決定的なものにした。
- 母親の虐待と摂食障害: 遠野さんの長年苦しむ摂食障害の原因は、幼少期から受け続けた母親からの虐待。特に、中学生の頃に母親から食べたものを吐くよう強要されたことが直接のきっかけとなった。
遠野なぎこさんの過去、そして兄弟(弟、妹)との複雑な関係は、すべて母親からの虐待と、それが原因となった摂食障害に繋がっています。
彼女の壮絶な人生を知ることで、その言葉の重みと、今を生きる強さを改めて感じさせられます。
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