大人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の物語には、数多くの謎や伏線が散りばめられていますが、その中でも特に注目度が高いのが、四皇「赤髪のシャンクス」と革命軍総司令官「モンキー・D・ドラゴン」の関係ではないでしょうか。
これまで接点が描かれてこなかった二人ですが、実は想像を絶する深い繋がりがあったことが判明したのです。
すべての始まりは、歴史から消された謎多き事件「ゴッドバレー事件」にありました。
この記事では、ついに明かされたシャンクスとドラゴンの関係が命の恩人だったということと、それがルフィへとの運命の出会いとなるということを解説していきます。
シャンクスとドラゴンの関係は「命の恩人」だった!
結論から言いますと、

正しくは、「シャンクスにとって、ドラゴンは命の恩人」ということになります。
これまでファンの間でも様々な考察がされてきましたが、これほどドラマチックな繋がりを想像できた人は少なかったのではないでしょうか?
四皇の一角であるシャンクスの命を、あの革命家ドラゴンが救っていたなんて、驚きを隠せませんよね。
この事実は、ワンピースの世界におけるキャラクターたちの相関図を大きく塗り替えるほどのインパクトを持っています。
それでは、ドラゴンがシャンクスの命の恩人になった経緯を見ていきましょう。
その舞台となったのが、歴史の闇に葬られた「ゴッドバレー事件」なのです。
【ONE PIECE第1159話】シャンクスとドラゴンの出会いは「ゴッドバレー事件」

ONE PIECE第1159話で、シャンクスとドラゴンが初めて出会ったのは、38年前に起きた「ゴッドバレー事件」だということが判明しました。
この第1159話は、歴史の闇に葬られた大事件、「ゴッドバレー事件」の直前の話になります。
この事件は、ロジャー海賊団と海軍の英雄ガープが手を組み、後の四皇カイドウやビッグ・マムが所属していたロックス海賊団を壊滅させたという、伝説的な大事件です。
天竜人による“大会”が始まる直前、シャンクスの父親であるガーリング聖は、妻(シャンクスの母親)に会いに来て、そこで初めて息子であるシャンクスとシャムロックとご対面しました。

そして、ガーリング聖はこの大会で「自分に相応しい妻を発注した」と告げ、あろうことか、妻であるシャンクスの母親を「もういらない」とばかりに剣で刺したのです。
神の騎士団最高司令官であり、天竜人の頂点に立つフィガーランド家のガーリング聖の、この時の非道な振る舞いは、まさに天竜人の傲慢さを象徴しています。
一方、このゴッドバレーの地に、若き日の海軍兵士だったモンキー・D・ドラゴンも、訓練だと聞かされ上陸していました。

明らかな違和感を抱きつつも、(この後奴隷にされることを知らないまま)市民を麻酔弾で捕獲していました。
そして、市民を追っている中、シャンクスの母親と出会うのです。
ドラゴンはゴッドバレーでシャンクスの母親から頼まれ逃した
ずっと違和感を抱きつつ市民を追っていたドラゴンは、ガーリック聖に刺され瀕死の重傷を負いながらも逃れたシャンクスの母親と出会いました。
そして、自分の目の前に現れた海軍の制服を着たドラゴンに対し、シャンクスの母親は、「私の子供達を島から逃して」と懇願したのです。

ここまでがONE PIECE第1159話の内容となります。
もしかすると、自分の命が尽きようとも、子供たちだけはガーリング聖から逃し助けたいという母親の強い想いが、ドラゴンとあのような形で引き合わせたのかもしれません。
ここからドラゴンは、シャンクスを何かの宝箱に入れ、ガーリック聖から逃し、それをロジャーが拾ったのだと思われるため、ロジャー海賊団が宝箱の中から赤ん坊のシャンクスを発見した、という過去の描写と見事に繋がります。
ドラゴンが機転を利かせ、宝箱にシャンクスを隠して天竜人の手に渡らないように隠したのか、あるいは別の方法でロジャーの手に渡るよう仕向けたのか、詳細はまだ謎ですが、この時のドラゴンの行動が、シャンクスにとってドラゴンが命の恩人となった瞬間だったのです。
ワンピース第1話に繋がる|シャンクスとルフィ(ドラゴン(恩人)の息子)の関係
そして、恩人であるドラゴンに救われたシャンクスと、恩人の息子であるルフィがフーシャ村で出会い、『ONE PIECE』の物語の原点、第1話へと繋がったのです。
もしドラゴンがシャンクスを助けていなければ、シャンクスがフーシャ村に立ち寄ることも、ルフィが海賊に憧れることも、そしてあの麦わら帽子が受け継がれることもありませんでした。
そう考えると、この二人の関係が物語の根幹にいかに深く関わっているかが分かります。

ですがこの時、シャンクスがルフィがドラゴンの息子であることを知っているかは不明であり、おそらく知らないまま出会っているのではないかと思われます。
と言うのも、シャンクスがロジャーの船で拾われた際、ロジャーはなぜ宝箱に幼いシャンクスが入っていたのかを分かっていなかったため、ドラゴンがシャンクスを助け逃したことを知らない可能性が非常に高いのです。
赤ん坊だったシャンクスに当時の記憶はなく、ロジャーたちもシャンクスの救出の経緯を知らなかったため、シャンクス自身も自分の命の恩人が誰なのかを知らずに育った可能性が高いでしょう。

そして、ドラゴンはおそらく、「ゴッドバレー事件」がきっかけで海軍を辞めて、その後は革命軍を作るために行方をくらましているため、自分に子供ができたことは外部に漏れないはずです。
ドラゴンは子供ができたことを革命軍の一部の人と、ガープにしか伝えていないはずだからです。
ドラゴンは世界政府から「世界最悪の犯罪者」として追われる身です。
家族の安全を考えれば、息子の存在を公にするはずがありません。
事実、ルフィの父親がドラゴンであると世間に知られたのは、頂上戦争の時でした。
これらの理由から、シャンクスはルフィと出会った際、ドラゴン(恩人)の息子であることを知らなかった可能性が高いのです。
彼はただ、自分と同じように「自由」を夢見る一人の少年に、かつての船長ロジャーの面影と未来を託したのでしょう。
それが命の恩人の息子であったというのは、まさに運命の悪戯としか言いようがありません。
シャンクスとドラゴンの関係は命の恩人についてのまとめ
今回は、ワンピースにおける最重要人物、シャンクスとドラゴンの関係が命の恩人だったことについて解説しました。
最後に、記事の内容をまとめます。
- シャンクスとドラゴンの関係は、シャンクスにとってドラゴンが「命の恩人」であったことが第1159話で判明しました。
- 二人の出会いは38年前、歴史から消された「ゴッドバレー事件」。
- ドラゴンは、シャンクスの母親から赤ん坊のシャンクスを託され、ガーリング聖から逃しました。
- 命の恩人であるドラゴンに救われたシャンクスと、その恩人の息子であるルフィと出会い、ワンピース第1話へと繋がり、壮大な物語が始まったのです。
ONE PIECEの物語の根幹を揺るがす、シャンクスとドラゴンの衝撃的な関係。
すべての始まりの地「ゴッドバレー」で、ドラゴンがシャンクスの「命の恩人」となったこの事実は、今後の物語に計り知れない影響を与えていくことでしょう。
シャンクとドラゴン、そしてルフィを交えた三者の運命がどう交錯していくのか、ますます目が離せませんね。
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