パル・エンガー(パル・エンゲル)は、ノルウェー出身の元プロサッカー選手でありながら、世界的に有名な絵画「ムンクの叫び」の盗難事件の実行犯として知られています。
彼の波乱に満ちた人生は、2025年5月5日放送の『世界まる見え!テレビ特捜部』で特集され、多くの人々の関心を集めました。
この記事では、パルエンガー(パルエンゲル)のWikiプロフィール、経歴、結婚や家族、そして現在について詳しくご紹介します。
「ムンクの叫び盗難事件」のパル・エンガー(エンゲル)Wikiプロフィール
それでは、「ムンクの叫び盗難事件」を起こしたパルエンガー(パルエンゲル)のWikiプロフィールを紹介します。

プロフィール
- 名前:パル・エンガー(パル・エンゲル)
- 生年月日:1967年3月26日
- 年齢:57歳没
- 出身地:オスロ/ノルウェー
- 職業:サッカー選手、画家
パルエンガーは、1967年3月26日にノルウェーのオスロで生まれました。
彼は、オスロのサッカークラブ、ヴァーレンガに所属し、1985年、18歳の時にノルウェーのトップリーグであるエリテセリエンでプロデビューを果たしました。
しかし、その後、繰り返し犯罪を犯し、実刑判決を受けることとなります。
彼が育ったオスロのトヴェイタ地区は、犯罪組織ヴェイタ・ゲンゲンの本拠地として知られ、犯罪が身近な環境で育ったことが、彼の人生に大きな影響を与えたと考えられます。
「ムンクの叫び盗難事件」の元サッカー選手・パルエンガー(エンゲル)の経歴
ここでは「ムンクの叫び盗難事件」を起こした元サッカー選手・パル・エンガー(パル・エンゲル)の経歴について紹介していきます。
1985年、当時18歳だったパルエンガーは、ノルウェーのプロサッカーリーグ「エリテセリエン」でデビューを果たします。

このリーグは、イングランドのプレミアリーグのような位置づけで、国内最高峰の舞台。
その中でも、パルエンガーはデビューからわずか3年で頭角を現しました。
1988年には、「小柄だけど機敏でタフ、そしていつも礼儀正しく謙虚」と周囲から高評価を受けるまでに成長。
ピッチの上では、その存在感がひときわ光っていたようです。
そんなエンガーが幼い頃から強く惹かれていたのが、映画『ゴッドファーザー』とムンクの名画「叫び」。
特に『ゴッドファーザー』への執着はすさまじく、なんと不正に手に入れたお金でアメリカまで渡り、撮影現場を見に行ったというから驚きです。
ただ、この「不正にお金を得る」という行動が、すでに彼の犯罪体質の片鱗をのぞかせていたのかもしれません。
子どもの頃、最初は近所の商店でお菓子を万引きする程度だったものが、やがて宝石店の襲撃、深夜の金庫破り、ATM爆破といった大胆な犯行へとエスカレート。
サッカーを始めてからも、その生活は変わらず、チームメイトの間では「盗んだBMWやポルシェに乗っている」と噂されるほど堂々とした盗みっぷりでした。
そんな彼が特別な想いを抱いていたのが、ムンクの「叫び」。

この絵に登場する叫んでいる人物に、自分自身を重ねていたといいます。
そして、「叫びを盗むこと」が、彼の犯罪人生の中で最大の目標になっていきました。
エンガーにとって「盗む」という行為は、欲しいものを手に入れるための手段であり、それを隠し通すスリルさえも楽しんでいた様子。
そんな彼が初めて刑務所に入ったのは、ヴォレレンガでプロデビューしてからわずか1年後、19歳のときのことでした。
そして1988年、オスロ国立美術館から「叫び」を盗もうとしたものの、展示場所を勘違いしてしまい、誤って別のムンク作品《愛と痛み(吸血鬼)》を持ち出してしまいます。
同年には、ノルウェーで「史上最大級」とも言われた宝飾品の盗難事件も引き起こしました。
ところが、思わぬきっかけでエンガーの関与が明らかになり、逮捕されてしまいます。
その後、3年間の服役を経て1991年にサッカー復帰を果たしますが、かつての輝きは戻らず、プロ選手としての道は断たれることになりました。
それでも「叫び」への執念は消えませんでした。
1994年、リレハンメルオリンピックで警備が手薄になるタイミングを見計らい、ついに「叫び」の盗難に成功。
捜査線上に浮上するも、決定的な証拠がなく警察も手こずる状況の中、なんと彼は匿名で「隠し場所」を通報するなど、まるでゲーム感覚でその状況を楽しんでいたようです。
しかし、作品を売ろうとしたときに、おとり捜査官に引っかかってしまい、再び逮捕。
1999年には服役中の刑務所から脱走するという大胆な行動に出ます。
しかも逃走中にはニュース番組のインタビューに応じる余裕ぶり。
最終的には「夜中にサングラスをかけていたのが怪しまれた」という理由で身柄を確保されました。
興味深いのは、エンガーがただ盗むだけでなく、自身も絵を描くアーティストだったこと。
2007年、獄中で抽象画の制作を始め、2011年にはノルウェーのギャラリーで展示されるまでに至ります。

それでも彼の犯罪癖は抜けなかったようで、2015年にはオスロのギャラリーから17点もの作品を盗み出しました。
しかし、現場に自分の財布と身分証明書を落としてしまい、またしても逮捕。
こうして、サッカー選手としての成功を目前にしながらも、盗みに取り憑かれたエンガーの半生は、ノルウェーの犯罪史に名を刻むことになります。
そしてその波乱万丈な人生は、2023年に映画化されることとなりました。
パルエンガー(パルエンゲル)は結婚してる?家族(妻や子供)は?
パルエンガー(エンゲル)は結婚歴がなく、妻がいないようです。
生涯独身でしたが、4つの異なる国に住む女性との間に4人の子供がいると過去に話していました。
彼の私生活は謎に包まれており、家族との関係についても詳しい情報はほとんどありません。
しかし、彼の人生において、家族や子供たちの存在がどのような影響を与えたのかは興味深い点です。
パルエンガー(エンゲル)の現在
パルエンガー(エンゲル)は、2024年6月29日に57歳で亡くなりました。
死因は公表されておらず、地元の新聞でも明かされていません。
彼は生まれ育ったオスロで命を引き取ったと報道されています。
彼の弁護士からは「紳士」と呼ばれ、地元の新聞では「愛すべき泥棒だった」と評されています。
彼の死は、多くの人々にとって衝撃的な出来事であり、彼の波乱に満ちた人生を改めて考えさせられるものでした。
『世界まる見え!』に元サッカー選手・パル・エンガー(エンゲル)のムンクの叫び盗難事件特集
2025年5月5日放送の『世界まる見え!テレビ特捜部』では、「お騒がせな問題児大集合SP」と題し、世界の驚くべき問題児たちを紹介しました。
中でも、プロサッカー選手として活躍しながら、夜は泥棒稼業に明け暮れたパル・エンガー(パル・エンゲル)の特集は、多くの視聴者の関心を集めました。
彼の昼と夜の二重生活、そしてムンクの「叫び」を盗み出すという大胆な犯行は、まさに史上まれにみる問題児の行動として紹介されました。
まとめ:パルエンガー(エンゲル)Wikiプロフィールと現在は?経歴や結婚に家族は?ムンクの叫び盗難事件の元サッカー選手【世界まる見え!】
この記事では、パル・エンガー(パル・エンゲル)のWikiプロフィール、経歴、結婚や家族、そして現在について詳しくご紹介しました。
パル・エンガーは、ノルウェーのオスロ出身の元プロサッカー選手でありながら、世界的に有名な絵画「ムンクの叫び」の盗難事件の実行犯として知られています。
彼の人生は、サッカー選手としての成功を目前にしながらも、犯罪に手を染めることで大きく変わってしまいました。
彼の経歴や結婚、家族については謎が多く、彼の死因も公表されていません。
しかし、彼の波乱に満ちた人生は、2025年5月5日放送の『世界まる見え!テレビ特捜部』で特集され、多くの人々の関心を集めました。
彼の人生を振り返ることで、私たちは犯罪の背景や人間の複雑な心理について考えるきっかけとなるでしょう。
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